SHUNによる英文徹底解析ブログ

趣味として英検1級取得に向けて勉強中のSHUNです!勉強の中で気になったり面白いなと思った英文を取り上げ、我流で解析していきたいと思います!いろんな人からいろんなコメントをもらって、お互いの英語力を向上し合える場になればいいと思っています♫

"Down the hall"の意味

はじめまして!!英文徹底解析ブログの開設者SHUNです(^^)/

僕は趣味で英語を勉強していて、英検1級を目指して最近勉強をしております。

その関係で、通勤時間中などの暇な時間に、海外の英字新聞や、東京大学の過去問、ted.com、英単語帳などで勉強をしています!

このブログは、気になった英文や英単語についてピックアップ・シェアし、それについて私が我流で徹底分析することによって、皆さんと一緒に英語を楽しみ、勉強していくことを目的としています。

ですので、「その分析は間違っていて、本当はこうだよー」とか、「他にもこんな面白い英文があるよー」などといった、このブログに対してのご意見・ご感想を大募集しております!イントロダクションはほどほどにして、さっそく本題に入らせて頂きます。

 

さて、記念すべき第一回目の表現はこちら↓

 

Down the hall

 

です。

皆さんは、これの和訳、分かりますか?

 

「え?こんなの簡単じゃん。全然英検1級レベルじゃないよ。」と思った方申し訳ございません。ただ、私を含め、海外で英語に触れた経験がない方は簡単には分からないのではないでしょうか。

 

ちなみに、答えからいうと、

 

 

 

「廊下を進むと」

 

 

 

です。

 

 

 

 

「え?そうなの?分からなかった」という方、安心してください。

 

 

 

これ、実際に2007年の東京大学入試(前期)の読解総合問題で出題された和訳問題です。結構奥が深くて難しい問題だと思います。

前後の文章は、以下の通りです。

 

 

(ヘンリーはニューヨークで働いているが、とある事情で故郷・ミシガン州の実家に帰ってきた。ヘンリーは久々に実家の中を歩き回った。)

The bed room where she had slept as a child was transhformed. The bed was new, the carpet was gray instead of green, and hanging from the ceiling was Henry's collection of model airplanes. Down the hall, the door of Tracy (her deceased twin brother)'s  old room was still shut, as it had been for years. 

-2007年度東京大学前期入試問題より-

 

この文章中の「下線部を和訳せよ。」という問題です。

この文章は短編小説の一部で、過去問を見れば全文が載ってますので興味がある人は読んでみてください。

 

 

英検1級を目指しているのに、第一回からいきなり東大入試をピックアップしてなんですが、、

 

東大入試の英語って面白いですよね!!

 

 

和訳問題で、こんなに短くて、簡単な単語の羅列って、ありますかね?

ましてや東大!!

東大受験生なら必ず見たことあるであろうお馴染みの単語が三つ並んでいます。

でも、三つ並ぶと、難しいですよね。

東大受験をする人は、数々の難しい和訳問題を猛勉強してきたと思います。それで、本番に解く和訳問題としてこれを見たとき、びっくりした人もいるのではないでしょうか?

 

・・・・・・・御託を並べるのはこれほどにして、解析を始めます。

 

まず、"down"について。

downといえば、「下」のイメージがまず思い浮かばれます。

副詞だったら「下へ」、形容詞だったら「下の」、動詞だったら、「downさせる、打ち負かす」。

ですので僕は最初この表現を、「玄関を下りると」と誤訳してしまいました。

「玄関を下りる?玄関を出て、更に階段があって、そこを下りるの?いったいどこにトレーシーを住ませてたの?」と、自分でも意味不明な和訳です(笑)

 

 

じゃあ、このdownはいったい何なのか。

 

 

辞書をよく読んでみると、downには「~に沿って、(道など)を」

という意味があるそうです。

例えば、

walk down the streetで、

「通りを歩いて進む」

です。

 

 

 

 

次に"hall"

これ、「玄関」と「集会所」という意味がまず思い浮かばれます。

でも「玄関を進むと」も、「集会所を進むと」も、話の流れからしておかしいですよね。

もう予想がついた人も多いと思いますが、

hallには「廊下」という意味もあるそうです。

 

以上より、「down the hall」が「廊下を進むと」になるわけです。

この和訳ならすっきりしますね。

ちなみに、この表現は分詞構文として「~すると」と訳すのですが、これは皆さんご存知だと思うので詳しくは省略させて頂きます。

 

なぜ今回この表現をピックアップしたかというと、

いかに(僕を始めとした)日本人の英語学習者が、それぞれの英単語を薄っぺらく理解しているか

を痛感させられたからです。

 

「ダウンは下、ホールは玄関。」と、英語の難しさである「多義」を理解せずに各単語を一面的に捉えてしまいました。

 

ちなみに、ネイティブからしたら当たり前に分かるよく使う表現だそうです。

 

以上です。みなさん楽しんでいただけたでしょうか?

 

もしこの表現を初めて知った人は、海外に行ったときにレストランの店員にトイレの場所を聞いたとき、"go down the hall"と言われたら、唐突に外に飛び出て店員を驚かせないで済むのではないでしょうか?(笑)

 

それでは、次回の更新を楽しみにしてください!(^^)!

最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました($・・)/~~~

 

SHUN